ドラマ『黒革の手帖』の最終話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。長谷川会長と会う約束を取り付けた元子は、カルネを取り戻すことに成功しました。ところが・・・
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ドラマ『黒革の手帖』最終話のあらすじ
クラブ「カルネ」に波子(仲里依紗)が出勤すると、お客がひとりもいませんでした。ホステスにハッパをかけてると、原口元子(武井咲)がやってきました。元子は、村井亨(滝藤賢一)に、長谷川会長(伊東四朗)と連絡が取れないので、羽田空港の件で話があると長谷川会長に伝言してくれと言って帰っていきました。
長谷川会長は、楢林院長(奥田瑛二)や叡子ママ(真矢ミキ)とマージャンを打っていました。そこに、部下がやってきて、何事かを耳打ちしました。元子が自分の家で安島富夫(江口洋介)から渡された封筒の中身を見てると、直々に長谷川会長から電話がかかってきました。
迎えの車に乗って長谷川会長の家に行くと、安島からもらったものを出して、「買ってもらいたいものがあります」と言いました。それは、羽田空港の口利き料として東京都知事の政治団体に払った1億円の領収書でした。この献金で、拡張工事を会長の息のかかった会社に請け負わせたと言うことでした。
「たいした度胸だ。この私をゆすりにかけるとはな」
と言って、ルダンの売買契約書を破りました。カルネは今までどおり元子のものになりました。黒革の手帖も返してもらった元子は、自分が無事に帰らなかったら世の中に出るようになってると言って、ルダンも譲ってもらいたいと言います。
元子は契約書を出してサインと捺印をくださいと言うと、長谷川会長は昔話を始めました。自分も貧乏だったけど金貸しの使いっぱしりから始めて、ぎらぎらしていたと言って、サインを始めます。サインしながら咳き込み始めて、書き終わると亡くなってしまいました。元子は部屋を出て人を呼びますが、誰もいませんでした。
元子は119番に電話をするのをやめて、契約書に長谷川会長の拇印をおしました。
電話で呼び出された安島は、後はなんとかするから契約書を持って帰れと元子に言いました。安島は救急車を呼びました。警察も来て一応事件性があるかどうか調べると言われました。一人になった安島は元子と口裏を合わせるための電話をしました。
元子は、渡辺弁護士(橋本じゅん)にそれを見せて名義変更するようにお願いしまいた。村井は、どうせすぐに店はつぶされるので、店のものを売って金を作れと波子に指示しました。ですが、波子はカルネを続けたいといって村井とけんかをして別れました。
波子がカルネに来ると、元子がいました。元子は、
「会長が亡くなる前、返してくれると言ったの」
と、破かれた契約書を見せました。そして、「さっさと出て行け」と言いましたが、波子は笑い出しました。波子は昔話をしますが、「そんなことは忘れた」といいます。「悪党にはかならず天罰が下る」といって、波子は出て行きました。
波子は、上星ゼミナールの橋田理事長(高嶋政伸)に電話をして、クラブ「ルダン」も譲り受けたのでお願いしたいことがあると、カルネに呼び出しました。
橋田がカルネにやってくると、黒革の手帖を担保にお金を貸してもらいたいと言います。すると、長谷川会長の家から出てくる元子の写真を見せました。橋田はそれを警察にもっていけば、再捜査になって元子が困るはずだと言います。ですが、それをしまって、大人の関係になろうと迫りました。元子は逃げましたが、安島にも迷惑がかかるとしつこく追い掛け回しました。
そこに、長谷川会長の家を捜索した刑事がやってきて、元子は署まで連行されました。
楢林院長のところには、国税局の査察が入りました。裏帳簿も押収されました。
連行された元子は、長谷川会長の家の防犯カメラを見せられました。そこには、元子が部屋から出てくるところがしっかり映っていました。元子は、長谷川会長と男女の関係だったので、銀座の女と一緒にいるときに亡くなったら、長谷川会長に迷惑がかかると思って安島に頼んだと話しました。それはすべて安島との打ち合わせどおりの話でした。
いっしょに呼ばれていた安島も釈放されました。
楢林と市子(高畑淳子)が、何もなくなったクリニックで話をしてると、波子がやってきました。
元子が家にいると、市子がやってきました。お礼を言いたいといって家の中に入ってきました。そこにおすしが届きました。市子が頼んだのですが、元子が受け取りに言ってる隙に、黒革の手帖と1億円の領収書を市子にとられてしまいました。市子はそれを持って派出所に行きました。
ルダンの開店日。安島の結婚式でした。
安島の結婚式が始まろうとして、ドアの前に二人でたつと、東京地検特捜部が現れました。羽田空港拡張工事に伴う斡旋、収賄容疑で、安島は無言のまま連行されました。
ルダンがオープンして、元子がテーブルを回ってると、警察が入ってきました。
(おわり)
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ドラマ『黒革の手帖』最終話の感想
面白かったですね。ドラマのストーリーとしてはよかったのですが、細かいところを省きすぎていて、もったいなかったです。こういう手法ということなのでしょうか。
分からなかったのは、
- 楢林クリニックへの査察
- 安島の逮捕の理由
- 元子の逮捕の理由
ですね。楢林クリニックへのマルサの査察は、黒皮の手帖を取り戻した元子のリークでしょうか?そんなことをしても一文の得にもならないのに、不思議でした。
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もっとわからないのは、都知事が口利き料なんていう領収書を書くのかということと、安島が逮捕されたということは、都知事も逮捕されたということでしょうが、そんな時に総理大臣が結婚式に出ていられるものなのか、不思議でした。そもそも、安島が逮捕されたのがよくわからないですね。領収書の名前は長谷川会長なので、もう亡くなってるからそれほど捜査は早く進まないような気がします。もしかしたら、次のフィクサーを狙ってる人のリークかも知れません。
さらに、元子は何で逮捕されたのでしょうか。最後に警察が入ってきたということは、おそらく逮捕されたと思うのですが、考えられる元子の罪は、楢林、橋田、長谷川へのゆすりと、銀行からの横領なのですが、どれが引っ掛かったのかわかりませんでした。
そう考えると、ストーリーを楽しむというよりは、武井咲さんの美しさを楽しむドラマだったように思います。和服姿の武井咲さんはとても美しくて、立ち姿、歩く姿は最高でした。今までの役柄とは全く違うかんじで、あたらしい方向性がせっかく見つかったのに、少しもったいないと思いました。たった8話で終わってしまうのは、とても残念です。
ドラマ『黒革の手帖』の原作
原作は、松本清張氏の『黒革の手帖』です。松本清張氏は、1909年ー1992年の日本を代表する小説家です。子供のころから本が好きでしたが、戦争の影響や貧困のために印刷工場やほうきの仲買副業などをされていました。1951年、42歳のときに書いた「西郷札」が週刊朝日の「百万人の小説」の三等に入選して、直木賞候補になりました。
それから次々と小説を書き始めて、1953年に芥川賞を受賞され、数々の賞を受賞されました。1958年に「点と線」が刊行されてベストセラーになります。「清張以前」「清張以後」という言葉も出て清張ブームが起こりました。
1961年には、前年度の高額納税者番付の作家部門で1位となって、それ以降13回1位になられています。社会派推理小説のブームをつくられた人で、それ以外にも、ノンフィクション、歴史小説、など多くのジャンルの本を書かれている日本を代表する小説家のひとりです。
代表作としては、
どれも面白くて、ドラマ化されてるものが多いですので、お勧めです。ただ、ドラマはドロドロしていますが、それを期待して読むとちょっと物足りない様な気がすると思います。トリックとか、謎を楽しむと面白いと思います。
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ドラマ『黒革の手帖』のキャスト
- 原口元子 武井咲、東林銀行世田谷北支店で働く派遣社員
- 安島富夫 江口陽介、衆議院議員秘書
- 山田波子 仲里依紗。元子の元同僚
- 村井亨 滝藤賢一、東林銀行世田谷北支店次長
- 牧野 和田正人、元子が通う美容室の店長
- 島崎すみ江 内藤理沙、料亭『梅村』の中居
- 橋田常雄 高嶋政伸、大手予備校「上星ゼミナール」の理事長
- 岩村叡子 真矢ミキ、クラブ「燭台」のママ
- 中岡市子 高畑淳子、楢林クリニックの看護師長で院長である楢林の愛人
- 楢林謙治 奥田瑛二、楢林クリニックの院長
- 長谷川庄治 伊東四朗、財政界のフィクサー
各話のあらすじ
以上、ドラマ「黒革の手帖」の最終話のあらすじ(ネタバレ)と感想でした。
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