ドラマ『黒革の手帖』の7話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。長谷川の策略で、残金を払えなくなった元子は安島に頼んで何とか契約を白紙にしてもらいます。が、カルネ譲渡の条件だけが生きていて、長谷川に取られてしまいます。やってきた支配人は村井で、ママは波子です。
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ドラマ『黒革の手帖』7話のあらすじ
長谷川庄治(伊東四朗)と約束した期日に契約金の残金を支払えなかったことで、原口元子(武井咲)は『ルダン』を手に入れることはおろか、『カルネ』までも差し押さえられてしまいます。長谷川は『カルネ』の新しい支配人として村井亨(滝藤賢一)を、そして新しいママとして山田波子(仲里依紗)を送り込み、いつのまにか黒革の手帖も奪われてしまった元子は文字通り、すべてを失ってしまいます。
やってきた波子と村井は、1週間で整理をしてカルネから出て行けといって帰っていきます。
家に戻った元子は、契約書をみてカルネを守る方法を考えています。すると、とつぜん吐き気をもよおします。元子は気づきませんでしたが、安島との子供を身ごもってしまいます。
元子はクラブ『燭台』のママ・岩村叡子(真矢ミキ)を訪ね、相談に乗ってもらおうとします。
「自業自得でしょ。アレほど忠告したのに、お客様の秘密を守るどころかそれを利用してお金を脅し取ろうとするなんて。もうみんな知ってるわよ。この銀座は村社会。すぐに広まってしまう。ルールを破った女に居場所はない。もともと、あなたは銀座には合わない女だった。いなかに引っ込んで地味で退屈な生活を送れば?」
「あきらめません。わたしはこの銀座で生きてます」
「なめたこといわないで。あなたは何もわかってない。ただ銀座をなめて調子に乗っていただけ。もう、あなたの出番は終わったの」
元子は何も言えずにかえって行きます。帰る途中、立ちくらみをしてしまいます。やっと異変に気がついた元子は、検査薬を買うと、陽性反応が出ています。安島に電話をすると、婚約者の堂林京子(江口のり子)が電話に出ます。一緒にウェディングドレスを見に来ていたんです。
元子は安島に電話をして、秘密に会います。妊娠のことは言わずに、契約書に書かれてるカルネのことを相談します。もう一度いちからやり直せと安島は言いいましたが、元子に頼まれて契約書を預かってかんがえることにします。
元子が家にいると、安島に頼まれた弁護士の渡辺という男性から電話があります。渡辺弁護士のところに行くと、こんなひどい契約書はないといって、訴訟を起こすことになります。「この内容なら、必ず勝てます」と請け負ってくれます。
長谷川は、『燭台』のママ・岩村叡子とマージャンをしています。叡子から、元子の話を聞いて笑いながらマージャンをしています。
元子が朝礼で
「私は何があってもこの店を手放しません。もう一度初心に帰って、この銀座で一番居心地のよいお店を目指します。だから力を貸してください」
と言ってると、柄の悪い連中をつれて村井と波子がやってきます。
「今日は営業中止で引越し準備!かたづくまでここで見晴らせてもらうからな」
といって、いすわります。
元子は、
「でていってください。私はこの店を手放しません。きょう、弁護士の先生に相談しに行ってきます。あの契約書は無効、裁判になったら必ず勝てるといってます。わかったら、出て行ってください。営業の邪魔です」
そこに、渡辺弁護士から電話がかかってきます。
「原口さん、申し訳ないけど、さっきの話しなかったことにしてください」
今回の件から手を引くということです。それを言うと、電話は切られてしまいます。それでも、村井に「出てってくれ」というと、「3日後だぞ」と言い残して出て行きます。
翌日、安島と元子が渡辺弁護士のところにいくと、
「相手がわるすぎます。お察しください。この仕事を引き受ければ弁護士としてやっていけなくなります。安島先生もこの件からは手を引いたほうがいいです。長谷川会長にはむかったら、本当に取り返しのつかないことになりますよ」
帰る途中、元子は、安島も危ないので、自分で弁護士を探してみますといってかえって行きます。そして、いつもの美容院の美容師に紹介してくれるようにお願いします。しばらくして連絡が来てその弁護士のところに行くと、村井がいます。「どこまで行っても無駄。うちの会長に逆らおうとする弁護士はいない」といわれてしまいます。美容師のところに行くと、波子がいます。美容師からは、「二度とこの店に来るな」といわれます。
安島が、京子と結婚式の引き出物を選んでると、長谷川会長から呼び出しがあります。安島が長谷川のところに行くと、長谷川は、
「せっかく当選したのに、議員を辞めるつもりか?」
そして、黒革の手帖を出して中を見ろといいます。その中には、元子とあってる安島の写真が何枚も入っています。
「その女とは、会うなといったはずだ。わしをなめてんのか?質問に答えろ!」
「申し訳ありません」
「わしを二度と怒らせるな。わかったな」
元子は、家で税務署の督促状をみたり、支払いの催促の電話を受けています。
翌日、元子は長谷川会長のところに行こうとしています。ちょうど通りかかった東林銀行の前で立ち止まって考え事をして言ると、警察官から職務質問を受けます。身分証明書を求められると、元子は走って逃げ出します。しばらく走って逃げようとしましたが、最後に階段から足を踏み外して階段を転げ落ちてしまいます。元子は、意識を失って救急車で運ばれます。
目が覚めると、病室にいます。看護師から、
「大丈夫、赤ちゃん残念だったわね」
といわれます。
翌日、元子の財布に入ってた名刺から、病院から安島に電話があります。安島が病室に行くと、ベッドはもぬけの殻です。急いで外を探すと、ふらふらになりながら歩いている元子がいます。
安島が声をかけると、
「会長のところに行きます」
と答えます。安島は、封筒を渡して、
「これをもっていれば、会長は君にあってくれる。俺にできるのはここまでだ」
と言ってかえって行きます。
家に帰ると、その封筒の中身を見て、<これは、手帖に代わる切り札になる>と思います。夜、クラブ「ルダン」に行って、ボーイに話しかけます。
「お店の中を見せてください。近々、このルダンのママになる原口元子と申します」
(⇒最終話のあらすじ)
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ドラマ『黒革の手帖』7話の感想
面白かったですね。どこまでもあきらめない元子対長谷川会長の戦いになってきます。安島が何を元子に渡したのかわかりませんが、これで一発逆転できるようです。来週が楽しみです。
やはり、松本清張の原作からだいぶ外れてしまった分、あちこちにひずみがでてきてしまったようです。国会議員になってすぐなのに、子供をつくったり、財界のフィクサーに逆らったり、いきなり職質して転げ落ちたけど、警察官はどこかに行ってしまうし、顔に傷一つなくすぐに歩けるって、ちょっと不自然なものが多かったです。リアルの世界に重ね合わせてみた人も多いと思いますが、その分、同情的な目でドラマを見た人が多かったのではないでしょうか。
ドラマとリアルは別々にかんがえないといけないとは思いますが、どうしても、視聴率をとるためにこの時期に情報を流したとしか思いえない気がします。おかげで高い視聴率が取れたので、問題はないのですが、もっと脚本や演技で勝負をしてもらいたかったです。
よかったのは、やはり武井咲さんの着物姿とサングラスです。あれほど似合ってるサングラスはスゴイと思います。顔のかたちとサングラスのかたちがベストマッチしてるんだと思います。来週が見納めとなるとちょっと淋しくなってきます。
ドラマ『黒革の手帖』の原作
原作は、松本清張氏の『黒革の手帖』です。松本清張氏は、1909年ー1992年の日本を代表する小説家です。子供のころから本が好きでしたが、戦争の影響や貧困のために印刷工場やほうきの仲買副業などをされています。1951年、42歳のときに書いた「西郷札」が週刊朝日の「百万人の小説」の三等に入選して、直木賞候補になります。
それから次々と小説を書き始めて、1953年に芥川賞を受賞され、数々の賞を受賞されます。1958年に「点と線」が刊行されてベストセラーになります。「清張以前」「清張以後」という言葉も出て清張ブームが起こります。
1961年には、前年度の高額納税者番付の作家部門で1位となって、それ以降13回1位になられています。社会派推理小説のブームをつくられた人で、それ以外にも、ノンフィクション、歴史小説、など多くのジャンルの本を書かれている日本を代表する小説家のひとりです。
代表作としては、
どれも面白くて、ドラマ化されてるものが多いですので、お勧めです。ただ、ドラマはドロドロしていますが、それを期待して読むとちょっと物足りない様な気がすると思います。トリックとか、謎を楽しむと面白いと思います。
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ドラマ『黒革の手帖』のキャスト
- 原口元子 武井咲、東林銀行世田谷北支店で働く派遣社員
- 安島富夫 江口陽介、衆議院議員秘書
- 山田波子 仲里依紗。元子の元同僚
- 村井亨 滝藤賢一、東林銀行世田谷北支店次長
- 牧野 和田正人、元子が通う美容室の店長
- 島崎すみ江 内藤理沙、料亭『梅村』の中居
- 橋田常雄 高嶋政伸、大手予備校「上星ゼミナール」の理事長
- 岩村叡子 真矢ミキ、クラブ「燭台」のママ
- 中岡市子 高畑淳子、楢林クリニックの看護師長で院長である楢林の愛人
- 楢林謙治 奥田瑛二、楢林クリニックの院長
- 長谷川庄治 伊東四朗、財政界のフィクサー
各話のあらすじ
以上、ドラマ「黒革の手帖」の7話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。
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