ドラマ10『この声をきみに』の最終話「美しくひびきよく」のあらすじ(ネタバレ)と感想です。孝(竹野内豊)の恋の告白も届かず、京子先生(麻生久美子)が朗読教室をやめる決意は固いままです。発表会が近づく中、孝たちは京子の引止め作戦を思いつきましたが・・・
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『この声をきみに』最終話のあらすじ
最終話「美しくひびきよく」
「僕はー、ぼくは京子先生が好きだー!僕は・・・僕は・・・」
すると、そばにいた親子連れが、二人を見てることに気がついて、孝(竹野内豊)は言うのをやめて、変なことを言ってしまったことを後悔して、ほんとに言いたかったこと、先生を辞めないでくれということをを思い出します。それを言おうとすると、京子(麻生久美子)は、
「ありがとう、でも、もう行かなきゃ」
と言って歩いていってしまいます。
朗読教室でも、代わりが見つかり次第やめるとうわさになっています。孝は京子をやめないようにみんなで届けようとはなします。そして、
「僕らには朗読がある。いや、朗読しかない」
と言います。そして、レストランに行って作戦を練ります。作戦名は「京子先生引き止め大作戦G」です。
孝が家に帰ると、息子の龍太郎からはがきが届いています。国語の時間に授業で書いたようです。孝はすぐに返信を書きます。
数日後、孝は奈緒(ミムラ)と会います。話したいことって何?と奈緒が聞くと
「その・・・感謝してるよ。僕のことを愛してるって声を出して言ってくれたのはきみが初めてだった。僕は幸せだったよ。まあ、こんなけっかになってしまったが、僕はすべてが過ちだったと思ってない。たのしいこともあったしね。ありがとう」
「その言葉を聴けてよかった。でも、やっぱりおかしい。あなたそんなことを言う人じゃなかった」
そして、朗読をやってることも発表会に出るのも信じられないというと
「ぼくは家族のことをボロミアンリングのように思っていた。僕ときみとこども達、三つ集まって初めてつながることができる。しかし、本当は違っていたんだ。僕の話は、つながってるように見えて、ただ重なっていただけ。だから僕だけがこぼれ落ちてしまった。でも、僕はひょんなことで朗読という世界とめぐり合うことができた。そしてそこでいろんなものと交差することができたんだ」
「それがあなたを変えたって言うの?」
「そうかもしれないな」
奈緒も仕事をするのが厳しいとわかったので大学にいって再就職の講座を受けることにしたと言います。そして、あってお礼を言いたかったいって笑顔で話をすることができます。別れ際、吉野弘さんの「贈るうた」というほんをお返しだと言って置きます。その中の「ほぐす」という詩を読んでみてと勧めて「さよなら」と言って歩いていきます。
発表会前の最期の朗読教室。
最期の打ち合わせを終わると、福島邦夫(杉本哲太)に背中を押されて孝が京子に話しかけます。京子はひねくれた正確をしてるとか、数学的な橋をしたあと
「つまり、僕が言いたいは、江崎京子は確かにここにいたということだ。先生はここで、この教室で、先生として生きた時間は決してうそじゃない。今でも、それはこれからもだ」
「みなさん・・・」
「もし、発表会で、少しでも先生の心に届いたら、もう一回信じてみませんか?」
「何を?」
「人生を」
実鈴(大原櫻子)は声優のオーディションにきています。孝のアドバイスを思い出してセリフを言い始めます。
孝が家に帰って自分の昔の卒業文集を取り出して読んでいます。
発表会の日、孝のこども二人と、孝の父親の定男(平泉成)、奈緒の母親が見に来ます。
孝は自分の卒業文集を読み出します。そこには、心がぽっかりとあいていたこと、4年生のときにメビウスの輪を知ったこと、数学オリンピックに出ること、数学者になることなどが書かれています。読み終えると、
「それから、35年。数学オリンピックもフィールズ賞もかなわなかった。でも・・・世界中を完璧に幸せにする夢だけはこれからも追い続けていくつもりです」
とはなします。会場からは拍手が巻き起こります。
そして、いよいよ作戦Gが始まります。
童話の「大きなかぶ」をみんなで演じながら、朗読をします。そして、実鈴が京子先生にネズミのカチューシャをつけて、舞台にあげて朗読を続けます。
そして、最期は佐久良先生の詩の朗読です。佐久良先生はいっしょに朗読したいといって京子先生を指名します。孝は、
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「京子先生こそ、ひねてないで、自信を持って」
と京子先生を後押しします。
佐久良先生が選んだ詩は、
「ことはやさしく美しくひびきよく」
です。
発表会が終わると、福島は船に乗るといって孝と硬い握手をして帰っていきます。孝は子供たちから花束をもらいます。
実鈴はオーディションを落ちたけど、声優になったら一回デートしてくれと河合(戸塚祥太)にお願いしています。
その後、京子先生はアパートを引き払って一度実家に帰ります。みんな、もう一度帰ってくることを信じて朗読をしています。
春になって新入生が入ってきた大学では、孝が授業のはじめに朗読をしています。その教室のうしろには、温かく見守る京子先生の姿があります。
授業が終わると、孝は京子先生と二人で歩いています。そして、一番初めにあった教会に行きます。そこで京子先生の誕生日が強打と知ります。何も持っていないと謝って、京子先生からいろいろ教えてもらったと言います。
「朗読をしてるとね、動物や虫とね、いや宇宙とまで交差してる感覚がある。数学は朗読とどこか似てるんだ。数学は数字で森羅万象を追い求め、朗読は言葉で追い求める」
「壮かもしれませんね」
「なら、しかたがない。その、僕の声を・・・」
「なに?聞こえない」
「この声をきみに」
孝は照れて笑い出してしまいます。驚いた京子はずっと孝の顔を見つめます。照れ隠しに孝は本屋に行こうとさそいます。
(おわり)
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『この声をきみに』最終話の感想
面白かったですね。今回が最終回だと思うととても残念です。1話をもう一度見直して見ると、孝がだいぶ変わったのが実感できます。そういう意味では、竹野内豊さんの演技力がすごいんだなと改めて感じます。ほかの出演者の方の朗読もすばらしかったです。とくにいいな~と思ったのは、大原櫻子さんと趣里さんです。あのときの二人の朗読はすごかったです。それとやっぱり最期の「この声をきみに」は最高です。あの声だけでも、ほれてしまうやろ~って感じで、京子先生も目がハートマークになっていた様な気がします。
このドラマから一番教わったことは、コトバには力があるということです。何もしなくても力があるのですが、そこに感情が乗ったときには、武器にも盾にも薬にもなると思います。それだけ、言葉を大切にしないといけないですし、選ばないと相手に対して悪いと思います。
NHKの公式サイトには、脚本家の方が、どういうことを考えられてろうそくさせる本をきめたのかを書かれています。
ぜひ、覗いてもらって、もう一度ドラマを見れば2倍3倍ににもなって感じることができると思います。
『この声をきみに』のキャスト
- 穂波孝 竹野内豊、大学の准教授
- 江崎京子 麻生久美子、朗読の講師
- 穂波奈緒 ミムラ、出ていった孝の妻
- 穂波定男 平泉成、孝の父親
- 八坂淳子 仁科亜季子、奈緒の母親
- 東原正規 松岡充、孝の友人
- 五島由紀夫 永瀬匡、孝の離婚調停の弁護士
- 佐久良宗親 柴田恭兵、朗読教室の主宰者、元人気アナウンサー
- 福島邦夫 杉本哲太、朗読教室の生徒、商船の船長
- 磯崎泰代 片桐はいり、朗読教室の生徒、メーカーの経理
- 柏原喜己子 堀内敬子、朗読教室の生徒、主婦
- 稲葉実鈴 大原櫻子、朗読教室の生徒、声優志望の学生
- 河合雄一 戸塚祥太、朗読教室の生徒実家のコンビニでバイト
- 熊川絵里 趣里、朗読教室の生徒、メーカーのショールーム勤務
最終回のあらすじ
以上ドラマ10『この声をきみに』の最終回の動画とあらすじ(ネタバレ)と感想です。
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