ドラマ「コード・ブルー3」の2話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。脳外科に移った藍沢は、トロント大のレジデントになろうとしますが、救命センターの現実を見て、救命センターの指導医に異動を願い出ました。
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ドラマ「コード・ブルー3」2話のあらすじ
藍沢耕作(山下智久)が救命救急センターに戻って一週間がたちました。白石恵(新垣結衣)は、できないフェローたちのことを思いながら、心の中で
<親の心、子知らずという言葉がある。親にはなってないけど、今、そのこころがすごく理解できる。教えるものの気持ちを教わるものはわかってくれているのかと・・・>
といつも感じていました。
フェローの灰谷俊平(成田凌)がヘリに酔ってはいたと藤川一男(浅利陽介)たちが話してると、その日のヘリの中でも、横峯あかり(新木優子)が気持が悪くなってアメをなめていました。隣にいた藍沢は、そんな横峯を見て、患者をおろしながら
「乗り物酔いになるやつが、フライトドクターになろうとするなんて、どうにかしてるな」
とつぶやきます。白石は、
「そんないいかたしないで」
と藍沢に文句を言いました。二人は医局に帰ってきても、
「だから、もう少し言い方を考えてっていってるの。もしも横峯さんがやめたらどうするの?」
「あの程度でやめるなら早いほうがいい」
「フェローは大事に育てなきゃいけないの。人手不足を解消するには彼らを一人前にしなきゃいけないから」
「それで治療が遅れたらどうする?あいつら指導してたので亡くなりましたって患者の家族に言うのか?」
「じゃ、始めから優秀な若手を連れてきてよ。できないでしょ。今のメンバーでやるしかないの。とにかく人を突き放すような言い方やめて」
「おれは頼まれて救命に来ただけだ」
「そうね、頼んだ私が馬鹿だった。一週間前の私にいってやりたいわ。あの性格の悪い医者はやめとけって」
最後の白石の言葉を全部聴かずに、藍沢は出て行ってしまいました。それを横で聞いていた緋山美帆子(戸田恵梨香)や藤川は、息をすることも忘れて二人で顔を見合わせていました。
ドクターヘリで運び込まれた開放骨折の患者、17際の宮本望海(古畑星夏)は妊娠していました。駆けつけた父の勉(平山祐介)ははじめてそのことを聞いて、HCU(高度治療室)でほかの患者が寝ていることも顧みず大声で娘をしかっていました。娘も言い返してけんかになりました。それを止めたフェローの名取颯馬(有岡大貴)と緋山は別室で勉に説明しますが、「産むなんて選択肢はない」と言って出て行きました。颯馬の家は医者なので、「ああいう親父は苦手なんですよ」と面倒くさく言ってましたが、どこか、うらやましいと思ってました。
望海の検査が始まると、父親のことをぼろくそに言い始めました。とりあえず、冷静になって話しあって!と緋山はなだめました。そのことで、橘部長(椎名桔平)に小児病棟に会いに行くと、橘部長とりょう(三井環奈)が笑顔で子供の面倒を見てるところを目にして、胸がいっぱいになりました。
昼食のとき、藤川は、恋人の冴島はるか(比嘉愛未)が妊娠したらしいと緋山や白石たちにうれしそうに言いますが、本人から聞いてないとぼやき始めます。緋山は「あんたの子じゃないんじゃない?」、白石は「まず、他人に言っちゃ駄目じゃない?」、藍沢は「ひとつ確認していいか。お前ら付き合ってたのか?」と、それぞれ勝手に藤川に言いました。
心配になった藤川は、正直にはるかに検査表を見たことを言うと、
「まだ、産むかどうか決めてないから」
と言われてしまいます。落ち込んだ藤川に気がついたはるかは、今は仕事が面白いからと伝えると、藤川は笑顔で納得しました。はるかは「誰にも言ってないでしょうね」とすごむと、藤川は何も言えずに、困ってしまいます。はるかはその表情を見ると舌打ちして去っていきました。はるかがエレベーターに乗ると、緋山と白石がのっていました。白石たちははるかの体をきづかいますが、はるかは、「友達だったら、何も言わないでください」とにらみながら降りていきました。
藍沢は、人形を使って練習しているあかりを、意識がなく寝ている患者のところに連れて行きます。藍沢は、
「やってみろ。せっかくこんなに患者がいるのに、何で人形なんかで練習するんだ。安心しろ、この大量胸水の患者は意識がない。お前がどんなにへたくそでも文句は言わない。最高の練習台だ」
「練習台って、患者さんをそんな風に。ご家族が聞いたら、なんて思うか」
「医者は生身の人間で練習する以外うまくなる道がない」
それを横で聞いていた白石が「藍沢先生、少し言い方が」というと、藍沢はそれには直接答えず
「ここには腕を磨くための重症患者が山ほどいる。若い医者がわざわざこの病院を選んでで来るのにほかの理由があるのか」
「そんな、ひどいです。患者はものじゃありません。藍沢先生は人として最低です」
と横峯が泣きながら訴えると
「相手にしてられないな」
といて出ていきました。白石は、横峯を慰めながら、今のやり取りを聞いてびびってる灰谷を見て、大きなため息をつきました。
救命センターにドクターヘリの要請が入りました。藍沢とはるか、横峯が乗り込みました。ヨットハーバーの船が落ちてきたようで、母親と7歳、4歳の姉妹が事故に巻き込まれました。現場に向かうヘリの中で藍沢は、横峯に伝えました。
「いい機会だ。お前が3人全員をどうにかしろ。フライトドクターはお前だ。おれはただ、お前の指示に従う」
現場に着くと、横峯は必死になって患者たちを診て回ります。母親を見てるときに次女が意識不明になりました。何をしていいのかわからずにパニックになってる横峯に、藍沢は「まずは順番を決めろ」と告げました。戸惑いながら、横峯はドクターヘリで次女と長女を順番に湘北大学の病院に運ぶことを指示して、一番しっかりしていた母親を直近の病院に救急車で運ぶことを指示しました。
それを聞いた藍沢は、「悪くない」と言って、母親も湘北大学の病院に運ぶことを指示しました。藍沢は長女の救急車に一緒に乗り、母親の救急車と共にとりあえず病院を目指して移動を始めました。横峯は次女を病院に下ろした後、ピストンしてゴルフ場に降り、長女を乗せて病院に戻りました。藍沢は母親の救急車に乗リ移って移動を始めました。すると、母親の具合が悪くなってきて、途中で開胸することを決めました。すると、ヘリの横峯から子供の様子が急変したと連絡が入ります。藍沢は、その場で手術しろと命令します。
横峯は、
「でも、もしうまくできなかったら」
「練習したんだろ、何度も練習したのは何のためだ。患者を救いたくてやってたんじゃないのか。お前は医者だ。目の前の7歳の少女の命を救え」
「・・・わかりました、やります」
藍沢はすぐに白石に電話をして、横峯をフォローするように連絡しました。、横峯は、白石から無線では指示されながらヘリの中で気胸の手術を始めました。白石のおかげでなんとか脱気することができました。
藍沢は救急車の中で母親の応急手術をしながら、ランデブーポイントに到着しました。
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湘北大学病院では、17歳の望海と勉が、緋山と颯馬の前でけんかをしていました。緋山が
「意地の張り合いはやめませんか。今は妊娠と冷静に向かい合って、これからのことをきちんと話し合うべきです」
と言うと、勉が育児の大変さを話し始めました。一人で育てていくと言うことは、友達も趣味も何もかも捨てて子供のために生きる事だと言います。それは勉が17年間かけて望海を育ててきたことでした。それを聞いた望海は、
「お父さんは後悔してるの?」
と、ぼぞりと言いました。
「いや、後悔したことは一度もない。お前といて、ずっとしあわせだったよ」
望海は涙を流しながら、
「お父さん、わたし、やっぱり産みたい」
勉は緋山に「よろしくおねがいします」とお願いしました。
「馬鹿な父親だと思ってるでしょうね。出産はきれいごとじゃない。17歳の子供に、勢いだけで子供を産ませるなんて」
「何歳だったらいいんでしょうね。私の友人でも、生むことを迷ってる人がいるんです。彼女は仕事もすごくできて、しっかりしていてやさしくて強い人なんです。そんな人でも迷うし、私もなんて声をかけてあげればいいのか、わからないんですよね。でも、望海さんは迷ってなかった。妊娠を知った瞬間に産むことを決めてた。お父さんが、必死に子育てをする姿を見てきてからだと思います。きっと」
勉は泣き出しました。
「あいつ、馬鹿なんですよ。あいつが子育てできるなんて心配ですよ。あーでも、最悪、俺が育てます」
そういって、笑顔になった勉は帰って行きました。ちょっと離れたところから、はるかが見ていました。
横峯が自分で助けた子供のそばにいると、藍沢がやってきました。
「換気ができないくらいで、いちいち連絡してくるな。緊張性気胸を疑ったんだろ」
「疑いました」
「じゃあ、自分でどうにかしろ。それに、ヘリの中とはいえ、へたくそすぎだ」
「はい」
「だか、思いきって創を大きくとったのは正解だ。短い時間で確実にドレナージするのに最適な大きさだ。それに、4歳の子を優先した搬送プログラムも良かった。良くやった」
藍沢はそういって横峯のところを離れていきました。横峯は目を見開いて笑顔になってそばにいたナースに「良くやったって言ってた」とうれしそうに話していました。
藍沢が医局に帰ってくると、白石は、
「お疲れ様。・・・思い出した」
「今度は何だ」
「愛情がないわけじゃないのよ。あなたもフェローを育てようとしている。そのやり方が正しいとは思わないけどね。どんなに正しいやり方でも、言い方を間違えれば、相手は傷つくわけだし。あと、もうひとつ思い出した。黒田先生に良くやったっていわれたときに、すごくうれしかった。信頼できる上級医からの「良くやった」っていう言葉は、フェローにとっては魔法の言葉。悩みも疲れも、その一言で吹き飛ぶ。お先に」
白石は、心の中で思いました。
<親の心子知らず、確かにそうだ。でも親だって子供の心はわからない。やさしくすればいいのか。厳しくすればいいのか。実際良くわからないし、勝手な決断に振り回されたりする。でも、それでいいのだと思う。彼らの成功も失敗も一緒に背負ってやる、その覚悟さえあれば>
緋山が医局に行くと橘部長がいました。子供の事を聞くと、
「楽しいよって言うんだ。あいつが。一歩も立ち上がれないのに。水も触らせてもらえないのに。僕は充分楽しいよって。親よりも子供のほうが強いな」
と言って、出て行きました。
緋山と白石が帰ろうとすると、藍沢を訪ねて一人の女子高生がやってきました。女子高生は藍沢に話かけますが、藍沢はつれないそぶりでした。そこに新海がやってくると、その子は飲み物を買いにいきました。藍沢は新海に「どうだった」と聞くと、「3.5cmだ」と答えました。
藍沢が仕事が終わっていつものバーに行くと、緋山と白石がいました。カウンターにさっききた女子高生の雑誌がおいてありました。世界にも通じるピアニスト天野奏でした。緋山が藍沢をからかって「藍沢先生、何で脳外やめちゃったの?」と奏の口真似で藍沢に言うと、
「彼女は人生のすべてをピアノにささげている。俺たちが24時間、医療に費やしてるのと同じように。そして、彼女には才能もある」
「ふーん、いいよね。才能があって認められて、おまけにこんなにかわいくてさ。運のいい子っているんだね」
「小脳に腫瘍がある。できれば触りたくない位置だ。今日の検査で3.5cmを超えていた」
「・・・そうなんだ」
「不条理だ」
(⇒3話のあらすじ)
ドラマ「コード・ブルー3」2話の感想
最高でした。今回は親子の関係にテーマを絞られてたようでした。フライトドクターとフェロー、橘医師の親子、患者の親子、はるかの妊娠など、何種類かの親子が出ていました。それぞれ環境が違いますし、関係性も様々ですが、脚本家の方が言いたかったのは、白石が最後の方で思ってたセリフ、
<親の心子知らず、確かにそうだ。でも親だって子供の心はわからない。やさしくすればいいのか。厳しくすればいいのか。実際良くわからないし、勝手な決断に振り回されたりする。でも、それでいいのだと思う。彼らの成功も失敗も一緒に背負ってやる、その覚悟さえあれば>
だったと思います。人は他人の心はわからないですが、親は子供の心は良くわかってると思いがちです。そこに執着したり、束縛したりする気持ちが生まれてきてしまいます。なので、子供の心だってわからないと思うことが、大切なんだと感じました。そして、あるときには突き放してみて、失敗しながら育っていくことが大事だと思います。「過保護のカホコ」ではないですが、20歳を過ぎてから突き放しても遅いと思いますので、小学生のころからすこしずつやっていくと親離れ、子離れがスムーズにいきそうです。
ドラマ「コード・ブルー3」のキャスト
- 藍沢耕作 山下智久、フライトドクター
- 白石恵 新垣結衣、スタッフリーダー
- 緋山美帆子 戸田恵梨香、フライトドクター
- 冴島はるか 比嘉愛未、フライトナース
- 藤川一男 浅利陽介、フライトドクター
- 名取颯馬 有岡大貴、フェロー
- 灰谷俊平 成田凌、フェロー
- 横峯あかり 新木優子、フェロー
- 雪村双葉 馬場ふみか、新人ナース
- 新海広紀 安藤政信、脳外科医
- 橘啓輔 椎名桔平、救命部長
- 三井環奈 りょう
2話以外のあらすじ
以上、ドラマ「コード・ブルー3」2話のあらすじ(ネタバレ)と感想でした。
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