ドラマ「ぼくは麻理のなか」の5話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。「麻理さんは、中にいるんじゃない?」依にそう言われ、功は戸惑ってしまいます。そんな中、功を麻理だと信じて「付き合って下さい」と言い出す小森功。そんな小森功を「気持ち悪い」と拒絶する功。
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「ぼくは麻理のなか」5話のあらすじ
依は、麻理がまだ麻理(功)の中にいることがわかって、麻理(功)を抱きしめます。
麻理(功)が部屋の中にいると、功から電話がかかってきて、窓の外を見てくれと言います。家の前には功が立っていて
「好きです。付き合ってださい」
「は?ちょ、ちょっとまてよ。おまえ、落ち着けよ、僕とお前は同じ人間だから」
「そんなの信じられないです。麻理さんのことが好きで好きで。麻理さんにふさわしい人間になります。だから、僕と付き合ってください」
「おまえ、やりたいだけだろ」
「麻理さんだって、僕を好きだからあんなことを」
「だから、僕は麻理さんじゃねえって、言ってんだろ」
「そんなの嘘だ」
「じゃ、ぼくはだれだ?ぼくがあんなことをしたのは、お前がきったねえものをだして最低なすがたをさらしてたからだよ。だから、とことん最低になってやろうと思って。好きだからじゃねえよ。勘違いするな。ほんとの麻理さんが僕を見てたのもそういうことだったんだよ。つきあえるわけねえじゃねえか、お前なんかと。気持悪い!」
麻理(功)は涙を流しながらうずくまってしまいます。
功も叫びながら涙を流します。
麻理(功)が学校に行くと、依がすぐにやってきて思い出したことがないか聞いてきます。教室では話しかけないという約束だったと依に聞くと、
「そんなのいいよ、もう。今日、お昼ゴハン、いっしょにたべよ。約束」
お昼時間、依が作ってきたお弁当を麻理(功)にあげます。麻理(功)の中にいる麻理に食べさせるといって、箸でアーんとします。その日から、依は「麻理」と呼んで何か変わっています。
放課後、カラオケボックスにいくと、本当の麻理からでんわがかかってきます。出てみると、
「小森功を見ててあげて、気持ち悪いなんて思わないで。かれは生まれ変わるから」
と言って切れます。麻理(功)はあることに気がついて小森功の部屋に行きます。カバンで功を殴ると、
「ごめんなさい」
と繰り返します。麻理(功)はPCを開いて女性の声に変換するソフトを立ち上げます。そして、ファイルを開くと、電話の声が再生されます。なんでこんなことをしたのかを聞くと、
「だってしょうがないでしょ。きてもらいたかったから。じゃあ、なんであんなことしてくれたんですか?好きだったからじゃないんですか?」
それを聞いていた依は、「あんなことって何?」と聞きます。小森功は「ぼくのをてでしてくれた」とつぶやきます。
それを聞いた依は、小森功を押し倒して近くにあったポットで殴ろうとします。麻理(功)がなんとかそれをやめさせると、泣き出します。そして、
「しんでよ。そしたら、麻理の中のあんたもしぬんだよ」
といいます。あばれる依を麻理(功)はおしたおして、「汚くないんだよ、みんな」といって、依にキスをします。
家に帰って悩んでると、弟からゲームにさそわれていっしょにします。弟から、「なにかあった?」ときかれましたが、
「なんかさ、自分が誰だかわからなくなってきちゃった」
と答えます。そして、古いアルバムを出してもらいます。
その箱の中に、セロテープで貼られてある1枚の破れた写真が出てきます。それを見てると、ぼんやりとしたおばあさんの顔が思い浮かんできて、
「文子、高いね~。すっごい車がちいさいね~、文子」
という声が聞こえてきます。目からは涙がこぼれ落ちてきます。
そして、その写真を母親に見せると、「わからない、なんだったかね」といわれます。麻理(功)は
「文子、文子って誰?」
「知らないってば」
母親の顔が引きつります。
翌日、麻理(功)は依の家に行きましたが、姉の茉里(黒澤はるか)から学校に行ってるといわれます。麻理(功)は、依を探し始めます。あちこち回ってると、茉里から電話が来て、あとは自分で探すから麻理は良いよといわれます。それでも探すというと、
「見たでしょ、嫌われてるの、わたしも母親も。あんな狭いところに閉じこもって、壁作って。ありがとね。依と仲良くしてくれて」
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「ちがいます。いっしょにいてくれたのは、依さんです。そんなひといなかった。なのに、依さんがいなくなったらぼくはひとりぼっちになっちゃう。ぼくは、自分のことばかり」
電話を切って見上げると、依が橋の上にいます。
(⇒6話のあらすじ)
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「ぼくは麻理のなか」5話の感想
面白かったですね。あの破れた写真の中の女の子は誰でしょうか?人の家の子供のひとりで映ってる写真があるわけがないので、おそらく麻理だとは思いますが、その記憶がなかったということでしょうか。そして、あのボヤッとしている年老いた女性は、麻理のおばあちゃんでしょうか?ちょっと謎が深まったような解決の糸口が出てきたような感じです。
依も、麻理以外には心をずっと閉ざしてきたことがわかります。理由は、姉に対するコンプレックスでしょうか。そこにも少し謎があるような気がします。麻理も依も周りから逃げて自分のからの中に閉じこもってるのかもしれません。そして、一見するとそんな環境になく、やりたいことをやっててとても自由な小森功にあこがれたのかもしれません。このあと、どんな展開になっていくのか、麻理は自分の心を取り戻すことができるのかどうか楽しみです。
「ぼくは麻理のなか」の原作
原作の押見修造さんは、1981年生まれの36歳の漫画家です。2002年にちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞をとられて、漫画家として2003年にデビューされます。「漂流ネットカフェ」はドラマ化、「悪の華」はアニメ化、「スイートプールサイド」は映画化されています。普通の漫画家さんとは切り口が違いますので、どの作品もとてもおもしろいです。
「ぼくは麻理のなか」のキャスト
- 吉崎麻理 池田エライザ
- 小森功 吉沢亮、引きこもりの青年
- 柿口依 中村ゆりか、麻理の同級生
- 麻理の母 西田尚美
5話以外のあらすじ
以上、ドラマ「ぼくは麻理のなか」の5話のあらすじ(ネタバレ)と感想です。
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